漢方薬の地黄は効能がスゴイ、その成分は?副作用は胃もたれや下痢? 




江戸時代、加賀百万石の城下町の金沢には、地黄を販売している地域がありました。そこには、精力減退に悩む男たちが連日、押しかけてきたそうです。その地黄とは一体何なのでしょうか?ここでは、漢方薬によく使われる地黄について紹介します。

漢方の地黄の種類とその効能


地黄はゴマノハグサ科の植物アカヤジオウの根を乾燥させたものです。中国では最強の強壮薬として多くの人たちに愛用されている生薬です。生薬とは薬効成分を持つ天然物質でいくつかの生薬を調合して漢方薬が作られています。地黄の種類は、土の中で保管し乾燥していない新鮮なものを”鮮地黄”、天日干しなどで乾燥させたものを”乾地黄”、乾燥と蒸す工程を繰り返し作った”熱地黄”の3種類あります。

鮮地黄は苦味が強く、出血しやすくなっているときの止血や、身体にこもった熱を冷やす働きがあります。乾地黄は苦味より甘味が強く、穏やかに熱を取り除き体に潤いを持たせる作用があります。熱地黄は甘味が強く苦味がほとんどなくなります。体を温め、血を補い、体を潤す働きがあり、血が不足気味の女性には嬉しい効果を発揮します。

このように地黄には、体の発熱を抑え造血し貧血や虚弱体質を改善する効果があります。また、脂肪酸やビタミンA、アミノ酸などの成分を豊富に含んでおり強精効果もあります。さらに、血糖値を下げる、むくみを解消する、血圧を下げる、更年期障害を改善するなど、多くの効果効能が期待できる大変優秀な生薬です。地黄が含まれている漢方薬には、六味地黄丸、八味地黄丸、四物湯、丁全大補湯、温清飲などがあります。

地黄の副作用は胃もたれや下痢?


現在では数多くの漢方薬が使われていますが、漢方薬には副作用がないと信じられている方もいます。しかし、薬の副作用のように顕著な症状は現れませんが、漢方薬が何かの不適応を起こし、不快な症状が現れることがあります。生薬の地黄には多くの効果効能がありますが、その反面、消化しにくく粘っこい性質があり餅を食べた時のように胃がもたれることがあります。そのため胃腸が弱く消化不良を起こしやすい人は、胃もたれや食欲不振、下痢、吐き気、胸やけなどの胃腸障害を起こすことがあるので注意が必要です。

地黄は、胃腸の弱い方には向いていない生薬になります。胃腸の負担が少ないのは、鮮地黄・乾地黄より熱地黄の方です。また、空腹時ではなく食後に飲むようにして、また消化を助ける漢方薬を一緒に飲むと不快な症状が和らぎます。その他にも発疹やかゆみ、肝機能の異常などが現れることもあります。地黄そのものは体力が衰えているときに体にパワーを与える働きがありますが、体力が充実しているときには必要のない生薬ですし、暑がりの人やのぼせ傾向にある人には向いていません。自分の体質に合うものを飲むことが大事なことです。


まとめ


男性には地黄の滋養強壮は嬉しい効果ですし、貧血気味の女性にも効果を発揮するのが地黄の特徴です。また、地黄は乾燥させたり蒸したりすることで薬効が違ってくる性質もあります。体質的に合わない方もいますので不快な症状が出た場合は飲用を控えましょう。

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