貧血や口内炎の軽いものから壊血病までビタミン欠乏症の種類や原因とその症状  




明治時代の日本は脚気に苦しむ人が多く、多くの死者を出すほどの不治の病でした。その原因が食物に含まれるビタミンの欠乏にあったことが後の発見でわかりました。現代では食生活が豊かになり明らかな欠乏症を起こすことは少なくなりました。

ところが、不規則な食生活によってビタミンの欠乏を起こしている人が意外と多くいるのです。ここでは、ビタミン欠乏症の種類や原因などについて紹介しますので、ぜひ食生活を見直してみてはいかがでしょうか。

貧血や口内炎の軽いものから壊血病までビタミン欠乏症の種類や原因とその症状



ビタミンの働きは体の潤滑油と抗酸化作用

ビタミンのVITAは“生命”を意味しており生命維持に不可欠な栄養成分です。体の中でビタミンは、脂肪・糖質・タンパク質の代謝を助ける働きをしており、いわば体の潤滑油として存在しています。

また、ビタミンのもう一つ大切な働きには抗酸化作用があります。体の中では活性酸素といわれる細胞を老化させる物質が絶えず発生しており、活性酸素が増えすぎると老化や動脈硬化を招いてしまいます。この活性酸素の働きを抑える働きがビタミンにあります。抗酸化作用のあるのは、ビタミンA、C、E、B2などです。

ほとんどのビタミンは体の中では生成することができないので食物から摂取しなればなりません。


5大ビタミン欠乏症


ビタミン欠乏症の歴史は古く、18世紀の時代に兵士たちの病気から発見されました。この当時はまだ病気の原因がわからず、多くの兵士たちを悩ませていたのが5大ビタミン欠乏症と呼ばれる病気です。それは、脚気・ペラグラ・壊血病・くる病・悪性貧血の5つです。現在ではほとんど心配することがなくなった病気ですが、この病気の原因を探るなかから、ビタミンの存在がわかったのです。


ビタミン欠乏症の種類や原因、症状

ビタミンが不足すると、何となくだるくなり、食欲が落ちたり肌が荒れるといった症状が現れます。さらにビタミンの不足状態が進むとビタミン欠乏症を発症します。

最もよく知られているのがビタミンB1の不足によって起こる脚気です。この病気は手足の異常なむくみや知覚異常などの自覚症状があり、腱反射の消失や心臓肥大へと発展していきます。ビタミン欠乏症として壊血病とくる病も有名です。壊血病はビタミンCの欠乏によって起こり、歯ぐきからよく出血するのはビタミンCの不足による壊血病の初期症状です。

日照の少ない場所で発症するくる病はビタミンDの不足が原因です。日光浴をすると体内にビタミンDが生成され骨の軟化を防ぐことができます。子どもに骨の軟化症状が出た場合はくる病といい、成人に出た場合は骨軟化症といいます。悪性貧血もよく耳にする病気ですがビタミンB12の不足で起こります。ビタミンB12が不足すると口内炎も起こします。


ビタミンは食事から摂る


食生活が豊かな日本では、普通の生活をしていればビタミン欠乏症を起こすことはほとんどありません。しかし、インスタント食品やファーストフードばかり食べていたり、極端なダイエットをしている若者には潜在的な欠乏症の方が多く見られます。ビタミンはお互いが共同して働くので、毎日・万遍なくとる必要があります。食品から上手にビタミンを摂るコツは、緑黄色野菜を中心にして1日5種類の野菜を摂ることです。

また、ビタミン不足を補う飲み物として、100%フルーツジュースやスムージーがおすすめです。ほとんどのビタミンは体の中では生成することができません。サプリの過剰摂取は体調を崩すこともあるのでビタミンは食事から摂取するようにしましょう。

まとめ

発展途上国ではビタミン欠乏症が問題になっていますが、先進国でも予備軍としての潜在的なビタミン欠乏症が出始めています。疲れや肩こり、腰痛でお悩みの方は、ビタミン不足にならないよう食生活には十分に注意しましょう。





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