骨軟化症とは?その症状と原因また骨粗鬆症やくる病との違いと治療法  


日本は高齢化社会を迎えており骨粗鬆症になる人の割合が年々、増えています。ところで、骨粗鬆症はよく耳にしますが、骨軟化症とは何が違うのでしょうか?ここでは、骨軟化症の症状や原因、同じ骨の病気である骨粗鬆症やくる病との違いについて紹介します。

骨軟化症の症状と原因

症状は関節痛から骨の変形へ

骨軟化症とは、骨の成長が終わった成人に発症する病気です。骨や軟骨に、類骨と呼ばれる骨化(石灰化)できない骨が増加し、結果として簡単に骨が曲がったりする病気です。骨軟化症は始めのうちほとんど自覚症状はありませんが、骨が柔らかくなるため姿勢を維持するのに関節や筋肉に過重な負担がかかってしまいます。その結果、負担がかかった関節に痛みが発症します。特に、腰や背中、股関節に症状が現れやすくなります。さらに症状が進むと、骨自体が柔らかくなり骨が変形してしまって日常生活にも大きな支障が出てきます。


原因はビタミンDの作用不足

以前はビタミンD不足が原因でしたが、最近ではビタミンDを摂取していても骨軟化症を発症する人が増えています。肝臓や腎臓に障害があるとビタミンDの吸収不良が起ったり、ビタミンDを活性化させる酵素が不足するなど、ビタミンDの作用が十分に働かなくなり骨軟化症になることがあります。そのほかにも、骨や軟骨に腫瘍やがんができることで骨軟化症になることもあります。


予防は食生活と日光浴

予防の基本は、食事でビタミンDやリンを含む食品を食べることです。なかでも、サケや秋刀魚などの魚類は、ビタミンDを多く含みカルシウムも一緒に摂れるので優れた食品です。他にビタミンDを多く含むものはキノコ類や玉子などです。リンが多い食べ物は、魚類、乳製品、大豆などです。また、皮膚への悪影響を避けるために長時間の日光浴は好ましくありませんが、適度な日光浴は必要です。

骨粗鬆症やくる病となにが違うの?

ポイントは骨量と類骨の割合の違い

骨粗鬆症は骨に含まれる骨量(カルシウムの量)が極端に減り、骨がスカスカになって骨の質が低下する病気です。その結果、足の付け根や腕の付け根部分などが骨折しやすくなります。骨粗鬆症になりやすい人は高齢者と閉経後の女性です。このように、骨量が急激に減るのは男性も女性も高齢化してからであり老化と深い関係があります。一方、骨軟化症は骨の成長が終わった成人に起こる病気で、骨量に変化はないのですが骨化できない類骨の割合が多くなります。骨軟化症と骨粗鬆症の違いは、発症する年齢と症状に違いありますし、骨量と類骨の割合にも違いがあるのです。


くる病は子どもの骨軟化症

骨の成長が終わった成人に発症するのが骨軟化症ですが、骨が成長しきっていない子どもにも起こることがあります。それがくる病です。

最近は栄養状態がよくなったのでくる病の発症率は低くなりましたが、極端な偏食でビタミン不足になり日光不足も重なると発症リスクが高まります。子どもの場合は骨が軟化することで、骨や体の成長に悪影響が出てしまいます。足が曲がって成長する重度のO脚になったり、肋骨にこぶができたり前方に突出する(鳩胸)などの症状が現れます。ビタミンDやリン、カルシウムが不足しない食事を摂り、ビタミンDの生成に関わる日光浴も欠かさないようにしましょう。

まとめ

過剰なダイエットや紫外線対策でほとんど屋外に出ないなど過剰は禁物です。食事も生活習慣もバランスが大切です。老化とともに骨が弱くなるのはしかたないことですが、若いころからの食生活のあり方で骨の健康は左右されます。骨の健康に良い食生活を心がけていきましょう。

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